技適証明取得済

フジクラ 60GHz ミリ波無線通信モジュール フジクラの世界トップクラス
「60GHzミリ波無線通信モジュール」

より遠く、より速く、より広く >500m max3.5Gbps ±45°

ミリ波無線技術で
ICT 産業の発展に貢献します

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社会のスマート化を牽引する原動力として、あらゆる分野で高速大容量無線通信システムが必要になっています。
5G/ローカル5Gに代表される免許制の無線通信システムに対し、免許不要で、低コストかつ容易に高速ネットワーク構築が可能な60GHz帯ミリ波無線システムは、

・高速・広帯域な自営ネットワーク
・各種工事、建設、作業現場や、商工業施設のスマート化(スマートシティ、スマートファクトリー)
・高精細・低遅延な映像伝送 / 画像伝送
・公共交通機関(バス、列車等)、産業用各種車両でのV2X通信(遠隔監視、遠隔操作)
・無線バックホール、無線メッシュネットワーク

などの実現を目指すお客様に、最適なソリューションを提供します。
フジクラは、このような60GHz 帯の無線通信システムに適用する、組込型のミリ波無線通信モジュールを開発しています。
本モジュールは、認証機関による技適証明を取得しております。お客様は、技適証明をあらかじめ取得した本モジュールを組み込むことで、60GHz帯を利用する通信・産業機器の開発をより短期間・低コストで行うことが可能となります。

製品紹介

size(mm):62(W)x113(H)x17.4(D)

60GHzミリ波無線通信モジュール

フジクラは、60GHz帯で高速無線通信を実現させる「高利得フェーズドアレイアンテナ」を用いた装置組込み型で小型の60GHzミリ波無線通信モジュールをご提供しています。無線プロトコル処理(ベースバンド)機能とアンテナ含むRF回路機能を一体化したコンパクトな設計です。
ミリ波の周波数帯は配線による伝送損失が大きく、無線通信モジュールの特性を最大限引き出すためには、 RF-ICとアンテナを最短距離で配線する必要があります。基板には低損失材料を選定し、 RF-ICとアンテナをモジュール化することで高効率な通信を実現しています。

ブロック図 ブロック図
本モジュールは各国技術基準を満足しつつ、
高い送信出力パワー柔軟なチャネル帯域幅
高次変調サポート
等の特長があります。主要な仕様は以下の通りです。

モジュールのスペック比較

フジクラ A社 B社
RF周波数 57-71GHz 57-64GHz 57-64GHz
チャンネル帯域幅 0.55/1.1/2.2GHz 2.2GHz 2.2GHz
変調方式 BPSK to 64QAM BPSK to 16QAM BPSK to 16QAM
データ速度 〜4620Mbps 〜4620Mbps 〜4620Mbps
総送信出力(P1dB) 20dBm 10dBm 14dBm
アンテナ利得(beam angle) 22dBi(boresight)
>19dBi(+/-45deg)
N.A. N.A.
2020年1月 当社調べ

製品の特長

評価用サンプル

60GHz無線通信モジュールは、 3 種類の形態でサンプル提供が可能です。

  • モジュール本体(COM Module)

    モジュール本体
    (COM Module)

  • 屋内評価キット(SDK)

    屋内評価キット
    (SDK)

  • 屋外評価キット(ODK)

    屋外評価キット
    (ODK)

SDK・ ODK は COM Module を 搭載し、 Gigabit Ethernet インタフェースで外部接続可能な評価キットです 。
是非弊社COM Module の性能を、実際にご評価ください。

USE CASEユースケース

  • New!
    AIと連携して操作するロボットやCGエージェント”サイバネティックアバター“の遠隔操作用無線バックホールに適用

    AIと連携して操作するロボットやCGエージェント”サイバネティックアバター“の遠隔操作用無線バックホールに適用

  • オール・フォトニクス・ネットワーク(APN)とミリ波技術による低遅延・大容量伝送実現に向けた実証実験

    オール・フォトニクス・ネットワーク(APN)とミリ波技術による低遅延・大容量伝送実現に向けた実証実験

  • ローカル5G通信システムのバックホールに適用

    ローカル5G通信システムのバックホールに適用

  • ドローンを使ったミリ波信号伝送実験

    ドローンを使ったミリ波信号伝送実験

  • 路線バスを使った安全運転支援実証

    路線バスを使った安全運転支援実証

  • 塩尻市自動運転走行支援実証実験

    塩尻市自動運転走行支援実証実験

  • 列車内でのミリ波信号伝送実験

    列車内でのミリ波信号伝送実験

製品の技術

Point.1

RF-ICのパフォーマンスを
最適化する設計で高出力を実現

低損失なLCP基板材料を採用し、さらに高出力RF-ICのパフォーマンスを最適化する配線パターン設計により世界トップレベルの長距離伝送を達成しました。

下の図はマイクロストリップ線路(MSL)における損失を表しています
ミリ波帯通信では、誘電体損失が支配的であり、可能な限り低損失の誘電体材料を選択する必要があります
低損失であることに加えて低コスト材料としてのLCPの優位性に着目しました

PI(ポリイミド)とLCPにおけるMSLの損失の比較

PI(ポリイミド)とLCPにおけるMSLの損失の比較 PI(ポリイミド)とLCPにおけるMSLの損失の比較
ミリ波帯通信は伝送損失が大きく、
低損失材料により最短配線長でRF-ICとアンテナを接続する必要があります
そのため基板上に配線パターンとして構成したアンテナとRF-ICを組み合わせた
一体型のモジュール構造を採用しています

一体型モジュール

一体型モジュール
Point.2

高周波帯域でのパフォーマンスを
最大化するアンテナ設計技術

フジクラの独自アンテナ設計と電磁界解析技術により開発された「16素子フェーズドアレイアンテナ」は、「広角±45度」の安定した自動ビームフォーミングと長距離伝送を同時に達成し、且つ、57~71GHzの広帯域をフルカバーしています。

ビームフォーミング特性

ビームフォーミング特性 ビームフォーミング特性

アンテナ帯域

アンテナ帯域 アンテナ帯域
ミリ波通信の潜在力 ミリ波通信の潜在力

ミリ波通信の潜在力

ギガビットクラスの 高速通信を実現する ミリ波通信 ギガビットクラスの高速通信を実現する ミリ波通信

大容量のデータを一度に素早く送受信するためには、通信速度の向上が欠かせません。通信速度向上のための手段の一つとして、広い周波数帯域の利用が挙げられます。現在使用されている周波数帯域は、極超短波、センチメートル波といわれる帯域ですが、これらの帯域は様々な用途で分割して使用されているため、広い帯域幅を確保することが出来ません。
例えば、Wi-Fi で使用される 2.4GHz や 5GHz の帯域では僅か 0.5GHz 以下の帯域幅にとどまっています(下図①参照)。一方、ミリ波では未だ割り当てられているサービスが少ないため、広い帯域幅が確保できます。60GHz帯域では、日本で 9GHz、米国で 14GHzの帯域幅の確保が可能です(下図②参照)。この広い帯域幅によって通信速度は桁違いに上がり、ギガビットクラスの高速通信が可能になります。

無線通信に用いられる周波数帯

無線通信に用いられる周波数帯
「自由で手軽、信頼できるギガビット無線通信」
フジクラの60GHz無線通信モジュールは、
エンタープライズのお客様に、
想像を超える新たな価値を提供します。
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