塩尻市自動運転走行支援実証実験への60GHzミリ波通信回線の提供

当社フジクラは、2021年12月に長野県塩尻市で行われた自動運転走行支援実証実験に参加し、スマートポール*1による自動運転車への走行支援において、遠隔でのセンサ情報モニタリングに60GHzミリ波通信回線を提供しました。
フジクラの60GHzミリ波通信回線を使ったスマートポールからのセンサー情報の遠隔モニタリングが遅延なく行われ、60GHzミリ波通信の実用性を確認することができました。また、実証実験期間中の安定した通信品質も確認し、さらに機器設置工事時にはビームフォーミング技術のため、設置が容易であることも確認できました。
当社開発の60GHzミリ波無線通信モジュールは、ミリ波による低遅延大容量通信だけでなく、指向性の鋭いビーム特性による低干渉で安定した通信と、設置容易性を兼ね備えた製品です。

用語の説明

*1 スマートポール:
各種通信機器、センサー、表示器、外部接続機能等を、組み合わせた柱のことで、現在、実用化が進められています。図1にスマートポールの概略図を示します。
*2 ITS Connect:
V2X(Vehicle to Everything)を代表するサービスの一つで、見通しの悪い交差点等において、道路に設置された路側インフラ設備と車との無線通信(路車間通信 V2I)や、車同士の直接通信(車車間通信 V2V)によって得られる情報をドライバーに知らせることで、安心・安全な運転を支援するシステムです。

スマートポールの概略図 図1:スマートポールの概略図
塩尻市自動運転走行支援実証実験での当社60GHzミリ波無線通信装置 図2:塩尻市自動運転走行支援実証実験での
当社60GHzミリ波無線通信装置
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